2012年3月3日土曜日

崩れた雪だるま

#twnovel 買い物帰り、崩れた雪だるまと目が合った。「なんか可哀想ね」「でも、いつか失われるものだからこそ美しいんじゃないかな」瞳が僕を射すくめる。「崩れても気持ちは変わらない?」しまった、やぶ蛇だ。頷くと彼女は買い物袋を開けた。「よかった。あなたのお弁当、片寄ってるの」

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