2011年8月20日土曜日

入れ替わりの季節

#twnovel 僕は冷たい地下室で眠りにつき、入れ替わりに彼女は秋から冬を生きる。冷凍冬眠は、居住空間も食料にも乏しいコロニー内に逃げ延びた人類が採った苦肉の策。僕は夏の人で、彼女は冬の人。季節に記号以上の意味なんてない。僕は蝉の鳴き声を知らない。でも、もうすぐ夏が終わる。

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