2011年2月22日火曜日

列車

#twnovel 人は亡くなると、送ってきた人生にふさわしい列車に乗り込み、来世へと旅立つのです。向かいに座る男はそう言った。慌ただしい人生を送ったビジネスマンは新幹線に、欲張らず穏やかに過ごした商店主は景色豊かな鈍行列車に。貴方は陽の目を見ない人生を送ってきましたね。ああ、だから僕は地下鉄に乗っているんだな。

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