2011年5月14日土曜日

バスを降りると

#twnovel 促されるままにバスを降りると波打ち際に出た。「ここから歩きになります。バスは海の中を走れませんからね」添乗員のお兄さんが爽やかに告げる。そりゃそうだ。妙に納得した僕は彼に幼馴染みの面影を重ね、無意識に手を合わせていた。「遅いよ」彼は笑って僕を海に引きずり込んだ。

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