2011年7月4日月曜日

扇風機に足(完結編)

#twnovel 私は横町の発明おじさん。扇風機に足を取り付ける発明を断念した。億劫がらず自分で向きを調整すればいいのだ。行きすぎた科学は堕落を生む。「ちょっとあんた、風こないわよ」逃げ出した初代扇風機は神の啓示であった。トドのように横たわる妻に風を送りながら、真理に触れた夏。

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