2013年2月9日土曜日

タイミング

#twnovel 転んだら危ないし。繋ごうとした手をにべもなく断られ、僕は雪の空を仰いだ。こんな事で彼女との距離を測りあぐねる自分が情けない。「お昼、そこにしよ?」引かれた手に我に返る。ガラス窓の向こうの温かな空間。赤信号に並びながら、僕らは一度繋いだ手を離すタイミングを見失う。

0 件のコメント:

コメントを投稿