2012年7月26日木曜日

純白

#twnovel 彼女は意にそぐわない意見は受け入れない。「心の中で否定するたびにね、世界が少しずつ白く変わるの。「純白」の白にね」そう彼女は微笑む。僕は何も言い返せない。機嫌を損ねたら排除されてしまうから。「漂白」され夏の空に消えそうな彼女を、僕はそれでも必死に繫ぎ止めている。

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